(社)日本ヨーガ療法学会

認定ヨーガ療法士

安田博子

(2014年:ヨーガ療法士のお仕事Vol.1 のインタビュー記事から)
私は、大学病院精神科病棟内でヨーガ療法指導をしています。
参加者の状態や疾患は混在しており個人差がありますが、共通している事は、病棟の患者さんの多くは入院生活による運動不足などが原因で体力や筋力が低下しているということです。それに対するご本人の不安は、退院後の社会生活に対する自信や意欲にも大きな影響を与えています。ヨーガ療法実習ではアイソメトリック系アーサナを取り入れて筋力を強化し、同時に行う呼吸法で自己コントロール力を養う訓練をしています。そして何より、自分の健康状態に不安を抱える中、アーサナで負荷をかけながら呼吸法で自己制御につとめる40分間のヨーガ療法を完遂することは、参加される患者さんにとって大きな意味を持ち、自信へと繋がっていくことと感じています。心理評価や脳波、唾液アミラーゼなど生理的なデータも測定していますが、その結果以上に患者さんの主観がポジティブに動いていることが重要であり、これがヨーガ療法の最大の効果であると思います。
ヨーガ療法と精神科医療という異分野が交わる現場では多くの課題に直面します。そのたびに否応なく【未熟な自分】と対面することになるのですが・・・ヨーガの智慧のもと、ひとつひとつ課題克服に向けて努力すればその先に成長がある。その思いが、やりがいというか頑張る力になっています。努力の方向が誤っていなければいずれ形が見えてくると信じています。
ヨーガでは目的地に行き着く為の方法が学べます。目標とする地点を見据えて、自分がヨーガをする意味をしっかり掴みながら、今ここの自分に対する知識を深めていけば、人生に隠された秘密に出会える♪そんな風に思います~