(社)日本ヨーガ療法学会

認定ヨーガ療法士

羽田美奈子

(2014年:ヨーガ療法士のお仕事Vol.1 のインタビュー記事から)
私は、内科クリニック、保健所、市民文化センタ-、学校、企業,自宅等において、症状のある方でもその日から簡単に安全に行えるヨ-ガセラピ-をお伝えしています。
今回は東日本大震災当時、住んでいた福島でのボランティアの話をさせていただきます。
震災直後は、避難所の何もないところで、被災者の皆さんは、不安と恐怖を抱えながら、静かに我慢…我慢…耐える環境の中、心臓機能や血圧の状態、心の状態が悪くなっていく人が多くいました。そんな中、マンションの集会所でヨーガ療法を実習することになりました。普段は避難所で生活していた人も、ヨーガセラピ-の時間だけは戻ってきていました。高齢者も子供も、呼吸法や「あー」と言いながらのアイソメトリックアーサナで、みんな元気を取り戻していく。薬も何もないのに、自分で自分を癒して、今の自分に戻ってこられるってすごいなと思いました。
少しずつ復興が進んでいくにつれて、状況は変わってきます。他の地域に仮設住宅が幾つ建つかとか、助成金がいくら出るとか、周りと比較することが多くなってきます。他と比較している内には幸せにはなれません。しかし、ヨーガセラピ-をしていくと、他と比較せず、自分を見ていくので、命のある幸せに気が付いていきます。そんな姿に触れることで、こちらもボランティアを続ける原動力になりました。
 1年たち、2年たち…だんだんボランティア団体が抜けていきました。しかし、私たちは声を出しなら体を感じてポーズをとり、呼吸を感じるという簡単な方法を使って、今でも多くの人の体と心の健やかさのお手伝いが出来ています。