ココロとカラダを整える
現代人のための健康法
ヨーガ療法は、伝統的なヨーガを基礎医学にもとづいて研究応用し、どなたでも気軽に安全にできるようにつくられました。身体機能の回復、強化だけでなく、心の落ち着きや睡眠など精神的な健康を向上させる方法として心と体に効果的な健康法です。
ヨーガ療法学会理事木村慧心先生にその魅力、他のヨガとの違いなどをお話いただきました。

ヨーガ療法とは

心と体は相互に関係し深いつながりを持っています。これを「心身相関」といいます。高血圧、糖尿病など現代の不調の多くは心身症と言われ、心の認知を誤ることで不調がおこっています。ヨーガで心身の感覚を意識することを行い、健康へと導きます。
「療法」というと一般に病気の人を治すことと思われますが、こちらは医師の専門分野なので、我々は依頼があるときにヨーガの専門家としてチームの一員になっています。
むしろ一般の人の健康促進としてのヨーガ療法、これがとても重要です。ヨーガ教室というと健康な人が来ているイメージがあるかもしれませんが、厚生労働省と我々で調査した結果、病院通いは終わったけれど病気をまだ持っている、あるいは通院しているという人が一般のヨーガ教室には日本だけでなく、世界中のヨーガ教室にたくさん来られています。
どなたでも安全に行えるヨーガ療法は、健康促進はもちろん、病気をしたけれど健康で楽しく暮らしたいという方にもおすすめです。日本は超高齢化社会を迎え、なるべく介護を受けずに元気で長生きを楽しむ、100歳まで生きるということもヨーガ療法では可能になってきます。

4つの方法

なぜそのようなことが可能になるかというと、もともと伝統的にはヨーガの行者さんはとっても元気です。
その元気の素は何なのか解明をヨーガ療法学会でいろいろな大学・研究所と提携しながらその秘密に迫ってきました。

簡単な動きで筋力や心肺機能を強化。
椅子に座って行うなど、どんな方でも行うことができます。

自律神経のバランスを整え、
感情のコントロールもしやすくなります。

意識的にカラダの緊張を緩めていく方法です。
心の落ち着きや頭がスッキリするなど効果があります。

「いまここ」に集中する瞑想や日常生活を振り返る瞑想を通して、
自分への理解が深まり心を自分でコントロールできるチカラを身につけます。

これらを行うことでストレスの軽減、ストレスに強い心身づくりを行い、生活の質を高めていきます。
また自分を客観的にみるチカラを身につけることで、心身の健康へと導きます。

一般的なヨガとの違い

カラダが柔らかい、ポーズが完成することがヨーガではなく、今の心と体の状態に気づくことがとても大切です。心身の状態は人それぞれ違いますので、ヨーガ療法では伝統的なヨーガやアーユルヴェーダにもとづきその人の状態をお見立てし、指導を行うオーダーメイドのヨーガです。
一般的なヨガクラスでは、ヒマラヤで修業をするとてもタフな人たちが行っている伝統的なヨーガをそのまま指導するなど、病気の方や高齢者への配慮がされていないものも多く時には危険を伴います。ヨーガ療法は、伝統的なヨーガを現代人のニーズにあうように基礎医学をもとに研究・開発され、ヨーガをすることで体を痛めたりすることがないよう医療機関と徹底的に研究を行い、また万が一の場合も保険でカバーがされるようになっています。
各研究には、倫理委員会があり大学病院など医療の現場でもヨーガ療法が活用されています現在、1500名以上の認定ヨーガ療法士が活動をしておりますが、生徒の方も指導者も安心して安全にヨーガの恵みを得られるのはヨーガ療法の大きな魅力でしょう。

Information

木村 慧心(きむら けいしん)

(社)日本ヨーガ療法学会理事長、日本アーユルヴェーダ学会理事、日本ヨーガ・二ケタン代表
(社)日本統合医療学会理事、米子内観研究所所長 等役職多数

ヨーガ療法の発祥

1920年代にインド・マハラシュトラ州ロナワラ市のカイヴァルヤダーマ・ヨーガ研究所で始められました。 古くから伝わる伝統的ヨーガの技法や智慧を科学的に研究し、更に改良を加えることで、身体機能の回復や、心の落ち着きや睡眠などの精神的な健康を向上させる健康法として、疾患を持つ人でも安全に行うことが出来るように作られています。 また健康な方でも、生活習慣の改善や病気の予防、心が安定することによる人間関係の改善など、日常生活に役立てることができます。 ここの原稿あとで差し替え最近ではストレス性の疾患、生活習慣病、介護予防やこころの病にも有効であるとする研究報告が増え、 現代医療的治療の補完療法としての効果が期待できるとする研究も増えてきています。

ヨーガ療法の活動分野

様々な場面でヨーガ療法が活用されています。

◎企業で/社員のストレスマネジメント、生活習慣病の予防として取り入れられています。
◎医療、福祉の現場で/医療施設、しょうがい者や高齢者施設で、機能訓練や補完代替療法として取り入れられています。
◎教育現場で/心の安定や集中力や身体機能を向上させる方法として、学校などで取り入れられています。
◎スポーツの分野で/アスリートの体調管理やメンタルトレーニングのために活用されています。
◎子育ての場で/妊婦さんや親子のヨーガなど、親子の関わりを深めながら、子育てのストレスを軽減します。
◎健康増進として/スポーツジムやカルチャースクールでも介護予防や健康増進法として親しまれています。

この他にも、国内外の被災地支援活動や、個人様向けの指導もしています。